シミについて
シミにはいろいろ種類があり、できる原因にもさまざまなものがあります。シミは女性にとって大きなお悩みになるケースが多く、美容分野では常に高い関心を持たれています。
シミの種類をきちんと見極められないと、治療方法を間違ってしまい、かえって濃くなってしまうことがあります。
原因によっては、日常生活の改善や、スキンケア等で、予防や改善ができることもあります。肌自体の病的なトラブルにつながることはほとんどありませんが、色の濃さや大きさ、位置などがお気持ちへの深刻な問題へ発展することも珍しくありません。一般的に「シミ」というと薄茶から褐色までの色素斑すべてを指しますが、医学的には20種類以上に分類され、それぞれ原因や解消に導く治療法が異なります。
シミ・ソバカスの原因
紫外線
美白化粧品を使っているのに、シミに効かないと悩んでいませんか。
実は、市販の美白化粧品のうち90%はシミ対策に効果がないと言われています。紫外線によりメラノサイトが刺激されて、シミの原因であるメラニンが増加します。
加齢により肌の新陳代謝が滞り、メラニンの排出がスムーズに行われなくなるとシミとして現れます。皮膚のメラニン細胞は、脳下垂体から分泌される物質によって刺激を受けて増加します。環境の変化、睡眠不足や過労、人間関係などのストレスがあるとこの物質の分泌が増えてシミにつながります。
生活習慣
生活習慣の乱れによって免疫力が低下するとメラニンが増加することがあります。また新陳代謝が滞ってメラニン排出がスムーズに行われなくなってシミにつながります。不規則な睡眠、運動不足、食生活の乱れ、カフェインなど刺激物の過剰摂取などに気を付けましょう。
ホルモンバランス
女性ホルモンの1種である黄体ホルモンは、メラノサイトを刺激して肝斑を作る原因になることがあります。過激なダイエット、ストレス、体調不良などでホルモンバランスを崩さないようにしましょう。
シミ・ソバカスの種類
老人性色素斑
シミの中で一番患者さんが多いタイプです。
主に中年以降(早い場合は20代から!)に出現する淡褐色~濃褐色の色素斑です。顔面に多く出ますが、手の甲や前腕等にも多く見られます。いわゆる、“日光露出部”に出ます。色が均一で濃く、シミの境目がはっきりしているという特徴があります。紫外線によるダメージが蓄積して生じた老化現象です。直射日光を浴びて日焼けを繰り返した場合、早いケースでは10歳代から老人性色素斑が生じることもあります。形は円形~楕円形のものが多いです。
境界は明瞭です。
老人性色素斑が隆起してきたものを脂漏性角化症と呼び、皮膚良性腫瘍に分類されています。
炎症後の色素沈着
ヤケド後のシミ、ニキビをつぶした後のシミ、虫刺されを掻いた後にできたシミ等、何らかの刺激・炎症等の後に出てくる色素斑を炎症後色素沈着といいます紫外線を浴びると悪化しやすく、色がさらに濃くなります。
雀卵斑(じゃくらんはん)
ソバカスの特徴は、顔面、特に鼻背部・両頬に淡褐色の小色素斑が散在しています。3歳~5歳で発症し、加齢とともに増強します。
日焼けでひどくなるといわれています。
夏に悪化し、冬によくなる方がおられます。鼻を中心に小さな点状のシミが広く分布します。遺伝性のケースが多く、紫外線によって濃くなります。20歳代後半になると薄くなってくることもよくあります。
肝斑(かんぱん)
シミの3人に1人は「肝斑」とも言われます。特徴としては、両頬骨上に左右対称にできる、境界明瞭な褐色斑で、他に、前額部・鼻の下等にできることがあります。90%以上は女性です。ほとんどが女性にできるので、女性ホルモンの影響で色素細胞が活性化されるのではないかといわれていますが、詳細は不明です。悪化因子として、妊娠・経口避妊薬があり、やはりホルモンが関係ありそうです。日光も悪化因子です。肝斑には、レーザーを当ててはダメです。
かえって濃くなってしまうことがあるからです。左右対称に現れるという特徴があるシミです。多くは頬や鼻の下、額に現れ、発症が多いのは30~40代の女性です。紫外線に加え、ホルモンバランスの崩れが原因としてかかわっていると指摘されています。
※IPLは不適合の場合がありますので、診察の上施術できない事があります。
シミのIPL治療
「最近、肌の老化が気になってきた」という人にご検討いただきたいのが、マイルドな光を使った『IPL(インテンシブパルスライト)』。
コラーゲンの生成を活性化して、シミ、ソバカス、くすみ、ニキビ、赤ら顔等の肌悩みを総合的にケアできる治療法です。
シミを効果的に改善しながら、肌全体を自然に若返らせる美肌効果をご希望の場合には、IPL治療をおすすめしています。
特殊な光による熱がメラニン色素だけを選択的に破壊し、線維芽細胞が刺激されてコラーゲンなどの産出を増やして保水力を高めます。破壊されたメラニン色素は数日から1週間程度で浮き上がってきてカサブタのように自然に剥がれ、周囲へのダメージを残しません。IPL治療は、シミの除去とキメなど肌質向上の両方につながる新しい光治療です。様々な効果の中で最も望んでいる効果を特に発揮できるよう光の波長を変えられるので、一人ひとりに合わせたオーダーメイドの治療ができるのが魅力。
また、IPL(インテンシブパルスライト)の光はメラニンや毛細血管などのトラブル部分にだけ反応するので、素肌へのダメージを最小限に抑えることが可能。初心者にもトライしやすい人気の治療です。